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横浜港は、1990年(平成2年)から南本牧埠頭の造成を開始。2005年(平成17年)の完成に向けて建設が進められており、水深15〜16mを有する大水深コンテナバース4バースが計画されている。本牧埠頭では、D−4,D−5(現在14m)、A−5,A−6(現在12m)、大黒埠頭では、C−3,C−4(現在14m)を15・16mに増深する。さらに、本牧埠頭のBC突堤の先端部に15〜16m水深の2バースを整備する計画があり、将来的には大水深バースは12バースになる。大水深バースは、すべて岸壁延長を350mに伸ばす計画である。又、本牧埠頭のA−7,A−8を内貿ユニットパースに改造する計画もある。

(6)東アジア諸港と京浜港の比較

各国ともコンテナターミナルの整備を急務の課題として取り組んでいる。高雄港、釜山港、東京港、横浜港など現在大水深バースのない各港では、西暦2000年には3〜4バース整備される見込みになっているが、香港やシンガポールにおいてはさらに早いスピードで施設整備が進み、西暦2000年には香港で16バース、シンガポールで13バースになることが見込まれている。このため、日本全体でやっと香港、シンガポールと肩を並べるだけのバース整備が整うという状況である。

 

表5−11 西暦2000年に見込まれる各港の大水深バースの整備状況

国名 港名 現在の供用施設(1996年4月現在) 概ね2000年における供用施設数(見込み)
韓国 釜山港   4
光陽港   4
台湾 高雄港   3
香港 香港港 4 16
シンガポール シンガポール港 6 13
日   本   全    体 2 14
日本 東京港   3
横浜港   3
大阪港   3
神戸港 2 5

 

 

 

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